おかげさまで…

その ① 6周年

おかげさまで、去る9月13日で6周年を迎えることができました。


5月のアフタヌーンティー特集の収録の時、リポーターの上野氏がもうすぐ6周年ですね…6年も続いた原因はなんだと思われますか?
そうですね…
自宅だからでしょうか…
週に3日だけの1日に5時間の短時間営業では家賃を出しては経済的に持ちこたえられるはずもなく…と思ったが。
一番肝心なことをお伝えしなかった。
来てくださる方がいるから、細々とではあっても続けていけるのだということ。
お菓子を基礎から学んだこともない私の作るもののために遠くからも足を運んでくださる。
温かい言葉をいただいたり…まことに、ありがたく、励みとなっている。

くつろぎのティータイムに、おひとりで、ご友人と、ご家族と、どうぞお運びください。

その ② BGM

カフェにとって BGM は大事な要素である。
それなのに、オープンの時に購入した BOSE のプレーヤーは音飛び、ノイズが段々とひどくなってきて、しまい込んでいた息子のお下がりの SONY の CD コンポにくら替え。
二十数年も前のものだったが、さすが SONY ❣ と思えるほど、数年は問題なく働いてくれたが、これもついにダウンしてしまう。

急きょ、再び、音飛びの激しい BOSE を登場させるもしばらくするといよいよ寿命が尽きて…これはなんとかせねばと思案していた矢先、ご親切な Sご夫妻のおかげで以前よりハイスペックなBGM が実現。

オープンの時から手持ちの CD もかけることができるという WEB 音楽配信サービスのMチャンネルと契約していた。
一番安価だと思っていたのだが、そうではなかった。
今回初めて知ったのだが、500平米以下の店舗であれば、JASRAC との直接契約の方が遥かに安上がりであった。
ただ、手持ちのCDを流したかっただけなのに…知らなかったために6年もの間 無駄なお金を使ってしまった。

当初はノラ・ジョーンズ、その後、ユンディ・リのピアノ曲やピアノ・林正樹、コントラバス・西嶋徹のデュオ・アルバム EL retratador をずっとかけていた。
あそこはいつも同じ曲だと思われているかもしれないなあ…

コロナ以降、夏も冬もドアを開け放している。
玄関にスピーカーを置いて…最近はずっとS夫妻がUSBメモリに落としてくださったコルレリのトリオ・ソナタ。
玄関のスピーカー1台で、客席にも音が届く。
お客様からもいい音楽ですね~と。

営業前に、時には1階のキッチンで作業をする前にスイッチを入れるのが楽しみになった。

まことに、おかげさまで…
感謝である。

その ③ アフタヌーンティー

10月の臨時休業中、ゲストをお迎えして、アフタヌーンティー。

基本の B セットにサイドメニューにはカナッペにホタテとアボガドの大根おろしサラダ。
お茶はアールグレイとダージリン・ファーストフラッシュ。

緊張?
気負い過ぎ?…
いつものようなオペレーションができず…倍近い時間がかかってしまった。
サンドイッチ類を盛りつけている途中でスコーンをリベイクするのをすっかり忘れていることに気づき…あたふた。

お茶を6人分…え? 何グラム?
お湯は何 cc ?
とっさにこんな簡単な計算もできず…お茶は濃いめの仕上がりに。
夫がしきりに渋いと。
茶葉が多すぎたのか、ファーストフラッシュにしては渋味が強く出てしまう有様。

締めのコーヒーはいただいた軽井沢の丸山珈琲のブレンド・クラシック1991と秋のスペシャルブレンドで。
秋味、美味なるかな。

夫曰く、カナッペが一番うまいと。
がぴぃ~ん ❣
カナッペはサンドイッチ用のパンに重しをして、低めの温度でカリカリに焼いたものにブルサンアイユと生ハム、ミニトマト、ブロッコリー・スプラウトをただ乗っけただけ。

なんということ…山羊のチーズ、たまり醤油漬けのチーズやガーリックオリーブのおつまみ風のサイドディッシュも用意していたのに、お出しするのをすっかり忘れていた ❣
お開きになった後で気づく。

最近、こんなことばかり。
勘違いや物忘れが半端ない。
お客様にメニューの説明をする時などもすらすらと出てこず、言葉に詰まることが多々ある。
病気自慢?をしてもしょうがないが、MCIの入り口にいるのではないかと恐れている。

最上のおもてなしは会話だと言われる。
話そうと思っていたこともスコーンと忘れ…思い返せば反省しきりだが…
おかげさまで、楽しいひとときだった。

後片付けをしながら、長いこと 余韻に浸っていた。
遠路はるばる、ありがたく…
今年一番の楽しく、うれしいできごとでした。

おかげさまで。

その ④ ショップカード

ショップカードの品切れ状態が3年ほど続いていた。
時折り、お客様から尋ねられるたびに、これもなんとかせねばと…思うこと数年。
最初のショップカードは携帯で撮った写真を使ったものである。

今回も携帯の写真を使おうかどうしようか…優柔不断な私はなかなか決められず、逡巡すること何年も。
今回、やっと取りかかった。

お客様からも素敵な絵ですね…とよく言っていただく、オープンのお祝いに友人からいただいた絵画を二次使用させていただいた。
作者のイラストレーター、白浜美千代氏から版権の二次使用をご承諾いただき…ああでもない、こうでもないとデザインの校正に約2ヶ月もかかってしまったが、やっと出来上がった。

これも優柔不断のなせる技、どちらも捨てがたく…2種類とも印刷してもらう。

A4サイズより少し大きいこの原画の縮小は葉書サイズが限度らしいのだが、原画の雰囲気を損なうことなく…出来上がったのではないかと思う。

手に取ったお客様も素敵ですね…と。

Muransé の 第二のスタートです…なんちゃって。

作者初め、大変お世話さまになりました。
まことにおかげさまで…感謝の思いである。
多くの人に助けられている。