好きな食べもの・飲みもの・おいしかったもの

昔、好きなものをあれこれ羅列した手紙をもらったことがある。
その中にMJBのコーヒーというのがあった。
他は忘れてしまったが、これだけは憶えている
MJBのコーヒー?

二十歳かそこらの長崎の田舎町に暮らす私は見たことも飲んだこともなかった。
アメ横でそれが山積みされていたのを見た時にはその友人のことを思い出して、懐かしいひとに出会ったような

長崎のスーパーではあまり見かけないが、あの鮮やかな緑色の缶に入った、安いところでは100gが100円程度で売られている。

当時、1ドルが360円の時代である。

輸入品イコール高級品(舶来品)であった。
当時はインテリア雑誌でしかお目にかかれなかったイケアの家具や雑貨でさえ、高級品であった。

コーヒーの好みは昔は浅煎りのモカやちょっと贅沢だけど、ブルマンとか…
様々なコーヒーを飲むようになって、浅煎り、深煎り、それぞれのおいしさがあることを知った。

ブレンド、ストレート…それぞれのおいしさがあると思うが、最近はブレンドよりストレート。

フルーティーなエチオピア・イルガチェフェが好みであるが、もういちど飲んでみたいとよく思うのはパナマのマラゴジッペ。

お茶は濃い目が好きだが、コーヒーは薄めが好みである。

お茶は何でも好きだが、紅茶では特にキームン。
こちらは藤沢にある磯淵氏の紅茶専門店ディンブラのキームン。

キームンに初めて出会ったのは、名古屋の家の近くにあった紅茶専門店。

当時はまだ紅茶専門店は珍しかった…
今もあるだろうかと思って、検索してみたら…あった

その名も Cha Cha(チャ チャ)
私はたちまち、キームンが好きになってしまった。

名古屋に行く機会があれば立ち寄ってみたい。

Muransé で取扱いのある紅茶の中では、ダージリンとキームンのブレンドティーのマヴィ・メランジュ。

ティーパレスのアールグレイ、TWGのブラックティーも好みである。
ティーバッグながら上質な茶葉が入っている。

ウーロン茶は台湾の凍頂烏龍茶。

凍頂烏龍茶を初めて知った時、ウーロン茶ってこんなにさわやかなおいしい飲み物だったの
それまで茶色いウーロン茶しか知らなかった。
あの丸まった形も新鮮だったが、こんなウーロン茶があったんだという驚き。

ハーブティーならフレッシュなミントティー。
フレッシュなハーブティーにはドライとは全く違うさわやかな味わいがある。

自分で栽培でもしないことには近所のスーパーではなかなか手に入らない。
プランターで栽培していたが、すぐに枯らしてしまう

ベトナムにいた時は路上の行商人から買って、よく飲んでいたものだ。

玉村豊男さんのワイナリー、ヴィラデストでいただいたフレッシュ・ハーブティーも実にさわやかなおいしさだった

やはり、好んで一番よく飲むのは日本茶。

好みは星野茶、知覧茶。
今までそのぎ茶においしいイメージはなかったが、受賞した高級品はとびっきりのおいしさ
だが、普段飲むにはちょっと手が出ない

普段は地元、月香園の スーパーで買える安価な知覧茶。

高くておいしいのは当たり前だが、今時 400円を切る値段を考えると満足の味

 

抹茶と抹茶のお菓子も

値段はピンからキリまでだが、それほど高くなく、気に入っているのは京都矢野園の有機栽培宇治抹茶。

若い頃、表千家の先生の元へお稽古に通っていたが、お茶をいただく前に出てくる 主菓子が苦痛で仕方なかった

ひと口食べて、こっそり懐紙にくるんで持ち帰ることもしばしば。

家に帰ってみると、数寄屋袋の中でべっちょりつぶれてあんこが飛び出していたり

そんな私がこんなにお菓子漬けの日々になるとは

今週の焼き菓子として、週変わりでシフォンケーキやチーズケーキ、ガトーショコラやパウンドケーキ、スコーンは常時3種類程度を焼いているが、自分の好みで、すべて甘さ控えめに仕上げている。

世の中にはおいしいお菓子がたくさん

年と共に好みは変化し…白状すれば、私自身は和菓子がいちばんの好み

恵那・川上屋の栗きんとん。
栗包。

愛知・江南の大口屋の麩まんじゅう。

こしあんより粒あんが好みだが、大口屋の麩まんじゅう、三喜羅は別格

新橋・新正堂の豆大福。

新正堂は『切腹最中』で有名だが、右の豆大福に1票

新正堂のことを知ったのは、TBS の久米宏 ラジオなんですけど(残念ながらこの6月で終了してしまった)にご主人がゲスト出演された時。

切腹最中の命名の由来等々…おもしろく拝聴
キーコーヒーのコーヒー教室の帰りには足を延ばしてよく買いに行ったものだが、夕方になるとしばしば 売り切れ

千石・岡埜栄泉の豆大福。

竹隆庵のよもぎのこごめ大福。

仙台のずんだ餅、大福も

そして、地元 深堀にある『くるみ』の梅大福。
買い求めたら、少し時間をおいて食べるのがおススメ。

名古屋、東京にいる時は母が宅急便の中に入れて、よく送ってくれたものだ

要は大福が好物ってことか

近所の ららコープの店舗にあるおはぎも安くて、うまっ

長崎・築町にある亀屋のやぶれまんじゅう。
白花豆のあんが好みである。

おかきやおせんべいやピーナッツが好物で、あんこを取り除いておまんじゅうを食べるような子供だった

昔は祖母も母もよくふかしまんじゅうを作っていた。
小豆あんや芋あんで…私の分にはあんこ入れないで

大人になっても、若い頃は ケーキを始め、甘いお菓子類を好んで食べたいとは思わなかったが、好みって変わる

好みが変わるという面もあるが、よく思うのは、それまで自分が本当においしいものを知らなかったということかも

ピエール・マルコリーニのダックワーズ

フィナンシェよりマドレーヌよりダックワーズが好み。
先方はそれを知ってか知らずしてか…

お土産にいただいた時、今まで食べたダックワーズで一番のおいしさと感激

ウエストのチーズバトン。

マカロン…見た目はかわいいけど、あんまり好きではないな…マカロンってそんなにおいしいか~
ぐらいにしか思ってなかった。

ホテル西洋銀座の 銀座のはちみつで作ったというマカロン。

もうずいぶん前になるが、ラウンジでお茶をするとマカロンが1個ついていた。
残念ながら、ホテルは今はもうないが…こんなマカロンなら
今はインターネットで購入ができる。

名前を忘れたが、息子が買ってきてくれた新橋のマカロンも なかなか、うまっ

マカロンを見直した

そして、パリのラズベリーのマカロンのおいしかったこと


マカロンってこんなにおいしいものだったの

再び、マカロンを見直した瞬間

マカロンが女性に人気のはず

自分でもいつか作ってみたいと思うが、ハードル高いなぁ

カヌレ…カヌレが好きだと言った友人がいるが、嫌いではないけど、特に好きでもないなぁ~と思っていた

それが、このカヌレをひと口食べて…前言、撤回

カヌレってこんなにおいしかったの

小さくてかわいくて、おいしくて、ついつい手が伸びてしまう
この小ささがいい

東京にもカヌレの名店と言われるところはあったが、名古屋・SLOWのカヌレ

カヌレも作ってみたいと思ったが、ミツロウを使うことを知り、断念

千疋屋のマンゴープリン。

プリンやババロア類もさほど好みではなかったが…これも初めてごちそうになった時、マンゴーのおいしさに口元がゆるんだ

それ以来、家族の誕生日はホールケーキではなく、千疋屋の果物のデザート系を買い求めるように。

今ではグリーンコープの冷凍マンゴー
これは冷凍ながら なかなかのおいしさ

Muransé のアフタヌーンティー・セットのプチサラダにも時々登場。

小岩井のプレーンヨーグルト。

勝手にアンバサダー

ヨーグルトの製造メーカーは数あれど…私の中ではピカイチのヨーグルト

若い頃はチーズって好きではなかった。

名古屋にいた20数年も前、小さな画廊のパーティーでブルサンアイユを初めて口にした時、チーズってこんなにおいしいものなの

フランスパンにブルサンアイユが乗っただけのシンプルなものだったが、うまっ
それ以来、ブルサンアイユのとりこに

チャイブ、黒こしょう入りもあるが、断然、ガーリック&ハーブ味
誘ってくれたHさんに感謝

長く休む場合は別だが、カフェを始めてからは 普段はニンニクを摂らないようにしている。

近所のスーパーでは手に入らないせいもあり、最近ではもっぱら、kiriのクリームチーズ

天然酵母のカンパーニュ、バゲット、ライ麦パンなどのハード系が好きだが、パンを買わなくなって久しい。

ホームベーカリーで焼いた自家製パンを薄く切ってカリカリに焼いたものに、バターの代わりに塗ってバリバリ、モグモグ。
ブルサンアイユより安く、個包装になっているので、食べ過ぎなくてすむ

お酒は赤ワイン。
魚料理でも普段は赤ワイン。

暑い日が続くと、時には梅酒の水割りも

ビールならギネスの樽生や、フルーティーな地ビールが好きだが、もう長いことその機会に恵まれず

ワインに詳しい訳でもなく、それほどいいものを飲んだこともないが…
スーパーで手に入るような赤ワインで一番好きなのは、フランスのレ・グランザルブル。

国産なら山梨の蒼龍酒造の中口。

最近はグリーンコープで手に入るあずさワインの『まろやか赤ワイン』を愛飲
安価でお財布にやさしい。

ワイン愛好家からひんしゅくをかいそうだが、そのままでは強すぎて…最近、家ではお湯で割って飲む
アルコールに強くない私にはこのお湯割り赤ワインが胃にやさしくてちょうどいい。

パンとチーズと赤ワインってどうしてこうも合うんだろう…なんちゃって

これにカルパッチョやサラダ、 野菜スープがあれば、私にとってはもう 最高のごちそう

酢で〆たアジ、サバ、イワシ…母が好んでよく食べていた。

若い頃は そんな母を横目で眺めながら…どこがおいしいんだろう
それなのに、いつの頃からか…母と同じように光りもの、特に酢で〆たものを好むようになった。

好物がだんだん母と似てきた。
ぎゃっ
姿かたちも

オイルサーディンも昔は圧力鍋で作っていたが…近年はめっきり
そもそも新鮮な小いわしが昔ほど手に入らなくなった。

国産の小さな片口イワシのオイルサーディン。

ドライトマトや玉ねぎ、オリーブなど冷蔵庫にあるものを合わせて。

パンも好きだが、お鮨も
毎日でもいい

糖質は依存症を生むという。
もしかしたらそれに近いのかも

デパートの食品売り場でおいしそうな匂いにつられて買って 初めて知った、久喜のうなぎおこわ。
冷凍の個包装で、小腹が空いた時に手軽で重宝するごちそう。

あなご鮨、あなご飯。

東武デパートの地下にあった 栄屋のあなご鮨は夕方遅く割引になると、よく買い求めて お助け晩ご飯に

お赤飯も。
お赤飯も母の好物だった。

元日と家族の誕生日や祝い事があれば、必ずテーブルに上っていた。
時々、なんでもない時にもお赤飯が…え、今日は何の日?
食べとうして(食べたかったから)…と

普段は玄米に小豆を混ぜて電気釜で炊いている。

7~8時間ほど水に浸して、玄米コースで1時間ほどで炊きあがる。

ぷちぷち、もちもちした食感…これはこれでおいしいのだが、白米のお赤飯はやっぱり、上を行く。

玄米もお赤飯も以前は圧力鍋で炊いていたが、コンロをIHに変えたら、使えなくなって処分。

今はグリーンコープで手に入る らくらくお赤飯
アルファー化米とやらで、本当にらくらく、主婦のお助け

あっという間にできて、うまっ

麺類は和、洋、中 なんでも

長崎で麺類と言えば、ちゃんぽん、皿うどんのお店がダントツに多い。

その昔、祖母が中国人に教わったという皿うどんは最高だった

親戚が集うとよくその話題になり…母に、なんで教えてもらわなかったの~

皿うどんの麺は細麺のバリバリがいい。
それも極細だと尚いい。
長崎人は皿うどんの細麺のことをバリバリという。

どちらかというと、うどんよりそばが好みだが、長崎にはそば屋が少ない。

 

うどんなら細麺の稲庭うどんや五島うどん。
そうめんは 揖保乃糸 三神。

スパゲッティも1.5ミリくらいの細麺のアルデンテがいい。

お湯をかけて待つこと3分で食べられる『雲仙きのこ本舗』の養々麺

長崎・島原はそうめんの名産地である。
そのそうめんを加工して、きのこやわかめ、薬味を合わせたインスタント麺。

今では養々麺、黒ごま麺、梅そうめん、担々麵の4種類の他にも数種あるらしい。

4種の中でいちばんの好みは、黒ごま麺
好みは人それぞれだが、担々麵と梅そうめんは3番手、4番手

これも勝手にアンバサダー
小腹が空いたときにぴったりの養々麺と黒ごま麺

体裁にこだわらなければ、インスタントものに抵抗がなければ…
地味だけど、イチオシの長崎みやげ

野菜では断然トマト。
生でも、煮ても、炒めても、トマト料理なら何でも
切らさないようにいつも冷蔵庫にストック。

訪れた国は10ヶ国にも満たず、それほど海外を知っているわけではないが、日本のトマトって最高
スーパーできれいなセロリを見ると、トマトたっぷりの野菜スープを作りたくなる。

食べ頃がむずかしく…カロリーが高いが
アボガド

近年、日本でも栽培されていると聞く。

まぐろや白身の魚やホタテ、スモークドサーモン、タコと合わせても。
夫は貝類やタコは嫌いで、ひとりでパクパク、もぐもぐ

夫婦で食べ物の好みがちがうのはあまりしあわせなことではないが

茹で鶏や冷しゃぶ用の豚肉と合わせてもよし
ちょっとしたごちそうになる万能選手

中性脂肪、コレステロール値が高くなるのは当たり前か

食べられない嫌いなものだらけで、病弱だったせいもあり、小食でガリガリにやせていた小学生時代。
給食が食べられなくて、昼休みもなくなるほど教室に残されて…よく泣いていた
泣かされていた❓

腕、触ったら折れるごたるな…と言った男の子のことは今でも憶えている
どんなおじさんになったでしょうか

そんな子供がよくもまぁ…こんなに何でもパクパク食べられるようになったものだと思う。

お子さんの偏食に悩むお母さんは多いことだろう。
そんなお母さんに言ってあげたい…大人になれば、きっと大丈夫ですよ

食べ物においしくないとか、好きじゃないとか言おうものなら…黙って食べなさい
感謝して食べなさい
と、こっぴどく叱られたものだ。

その次にくる言葉は決まって、戦時中はね…延々とお説教が続く。

子供の頃はこわい母だったけど…
口に出して言えず、いつも心の中で反発していたけれど…
それほど仲のいい母娘ではなかったけれど…
母が亡くなって、こんなふうによく母のことを思う。

母の言う通りなんだが…
そうは言っても…
おいしいものはしあわせを運んできてくれる。

8月9日、明日は長崎原爆忌。


9日は母の月命日でもある。

母の遺影と被爆体験記も 原爆資料館隣りに併設された 原爆死没者追悼平和祈念館に納められている。

特徴ある母の文字が、50年たった今でも忘れることはできません…と。

この日がくると、いつも同じことを言っていた。
あの日も暑かった…と。

亡くなる前のひと月ほどは、もう自分の口から食べ物を摂ることができなくなっていた。

スーパーで母が好きだった食材を目にすると、つい 母のことを思う。

食べものをおいしいと感じることほどしあわせなことはないのではないだろうか。

いやなことやつらいことがあったとしても…

生活の中のちいさなしあわせ

食は健康の源、しあわせの源。