マルっと!  Nagasaki 食べスタグラム

アフタヌーンティー特集

先月、地元のテレビ局からアフタヌーンティーの取材依頼の電話があり…私がテレビ画面に出なくてもかまわないのならということでお引き受け。

アフタヌーンティー・セット【B】とティータイム・セットをご用意して…うかつにも、単に食べ物と室内を撮影するだけだとばかり思って、のんきに構えていた。

ところが、盛りつけるところの手元だけでも…
え~!
こんなしわしわのシミだらけの手を❓

キッチンを撮られることはないからとタカをくくり、流しには洗い物の山、そこらじゅうに物が散乱。
あ、見ないでください、見ないでください!
と無駄なあがき❓をしているうちに、お声だけでも…
え~!

放送は収録の1週間後の6月3日の金曜日だった。
閉店後、ちょっとドキドキしながら録画した画面の前に座る。

最初は大浦天主堂近くのホテル・モントレのアフタヌーンティー。
波佐見焼とコラボしたというオリジナルの食器に盛り付けられた目にも鮮やかな手の込んだスイーツの数々。
十数年ほど前、まだ長崎に戻る前にランチに数回訪れたことがあるが、アフタヌーンティーはまだ。
いつか訪ねてみよう。

ラジオ生中継の時もそうだったが、泣いたあとのような暗く覇気のないくぐもった声で…
いつもながら、私ってこんな声しているの❓

カメラマン氏の技とセンスで実物以上に撮っていただいたシーンの数々。

実力以上のご紹介に与り…気恥ずかしい限り。

何か食べ方はあるのかと尋ねられたが、アフタヌーンティー・セットは基本的に下から順にサンドイッチ→スコーン→ぺストリーと呼ばれる焼き菓子類とされている。
たまにスコーンが一番下にセットされているところもあるようだが。

スタンドの食べ物は基本的に手で取り皿に取り、ケーキ類は別だが、サンドイッチ、スコーンは基本的には手で。
キリスト教では、パンはイエスの肉体という考え方からナイフは使わないのだというが、サンドイッチも大きなものはナイフを使ってもよいとされている。
そのため、サンドイッチも小さめ、パンも薄ければ薄いほどよいのだという。

サンドイッチは卵とハムと野菜類の2種。
今回のスコーンは玉ねぎと黒こしょう、ドライ・クランベリー入りの2種。
焼き菓子はプルーンを赤ワインに漬け込んで焼いたガトー・オ・プリューノとヴィクトリア女王の名に因んだヴィクトリア・スポンジケーキ。
アフタヌーンティーに欠かせないと言われているイギリスの伝統的なケーキである。
ラズベリージャムを挟むことが多いようだが、ジャムだけ、ジャムとバタークリーム、ジャムと生クリームなどのレシピがある。
今回は自家製いちごジャムを挟んで仕上げている。
お茶はダージリン・マシューという名のダージリンのブレンドティー。


いやはや、テレビの力はすごいですね。
テレビを観ていたというお客様からメールをいただいたり、おかげさまで、早速、お問い合わせやご予約のお電話をいただいた。

ホテルのアフタヌーンティーのような洗練されたものはできないが、こころをこめてご用意いたします。