休業中のあれこれ⑥

プチ・リフォーム

★雨漏り
長崎に戻ってきて5年が過ぎた。
1年が過ぎた頃に客室の出窓付近の壁が黒ずんでいることに気づく。
ハウスメーカーに見てもらうと、なんと雨漏り。
大雨のたびに戦々恐々…
調査をしてもらっても、なかなか原因がわからず、4年近くかかった。
リフォーム時に掃き出し窓と高窓には内窓をつけたが、出窓には内窓を取り付けることができずにペアガラスに交換。
その時の工事に不備があったことが去年の夏に判明。
そのため、ひどい雨漏りではないが、4年の間にじわじわと壁、断熱材、クロスにダメージが。
あと1ヶ所の雨漏りはいまだ原因がわからず。
雨漏りの原因の特定はかくもむずかしいらしい。


調査してもらったハウスメーカーにコーキング処理をしてもらい、雨漏りはしなくなったが、内壁の補修工事が残っていた。
リフォームをやってもらった工務店と連絡が取れず…
折衝に数ヶ月かかった。
この時もリフォームは家を建てたハウスメーカーにするべきだったと痛感することになる。
折衝の結果、内壁の補修と壁紙の一部張り替えは工務店が保証してくれることになり、工事はハウスメーカーにしてもらうことに。
9月のうちから寒くなる前に、秋ごろまでには…どんなに遅くとも年内には完了してほしいと再三お願いしていたのがやっと12月下旬に内壁の補修工事と壁紙張替えが決定。

テーブルや椅子、小物家具など玄関やキッチン、和室に片付けてスタンバイ。
工事日の朝にピンポーンと鳴ると、担当者が今日の工事はできなくなったと言う。
は❓
年内は無理だと言う。
申し訳ありませんと平身低頭ではあったが…
4年近い間、何度も調査をしてもらい お世話になったが…
いささか頭に血が上った。
ひと言でいうなら手配ミス❓
玄関、キッチン、和室は片付けた様々なもので物置状態…
ドアは開け放して朝早くから暖房も入れて部屋を暖めていたというのに。
え❓
こんな状態のまま新年を迎えるの❓
何をする気にもなれず…疲れがドドッと。
そんなこんなのわけありだが、なんとか 年明けの営業再開前にやってもらうことに決まり、ホッと。


次のシーズンに花を咲かせることはむずかしく、毎年買わずにはいられないシクラメン。
あとしばらくはこのままで…どうぞよろしく。

★壁紙の張替
出窓の下からピアノの横辺りまで シミやかびが出た壁板と断熱材は取り払って、何年もの間、薄いポリカーボネイトを貼っていた。
それとわからないように、絵や壺などの置物を並べて隠していた。


似たような壁紙で一部分だけ張り替えというのもなぁ…
ま、また絵で隠せばいい訳だけど…
散々迷ったが、この機会を逃せば壁紙を張り替えようとは思わないだろう。
半分程度の負担ですみそうだし…思い切って壁一面を張り替えることに。

下地処理に時間がかかり、2日間の予定が3日間になったが、本日 工事完了。

ウィリアム・モリスの世界に憧れるが、どれもこれも素敵な色とデザインで迷ってしまう。
素敵と部屋にマッチするかどうかは別もので…値段とも相談。
純粋な輸入物とちがって、リリカラから出ている数種類は値段も格安。
輸入品の52cm 幅に対し、リリカラのものは92cm 幅。
リリカラのモリスグリーンにすることに決めた。
こうなると、カーテンを紫にしたのはとんだ失敗だったと後悔するはめに。

モリスの壁紙はとても薄いので、特に張り替えの場合は高度な技術が要求されると聞いていたが…
完璧なまでの下地処理の賜物とプロの技 ❣
実に丁寧な仕事ぶりに感服、感謝。


若い頃はモノトーンのシンプルス タイリッシュなインテリアが好みだった。
それがいつの頃からか…ぴかぴかの真新しい家具よりアンティーク家具。
使い込まれて傷やシミのある古いもの、ヨーロピアン・シノワズリにこころが奪われるようになって。
モリスの壁紙で少しは近づけるでしょうか。