ぬか漬け

ぬか漬け

きゅうりとスイカの皮のぬか漬け

若いころは姑に教えてもらったやり方で、ぬかを煎りこぶ出汁を作って、きゅうりやなすを漬けていたものだったが、とんとご無沙汰❗

十数年ぶりか…いやもっとそれ以上かも。

スーパーに行くとこんな便利なものが❗

かき混ぜ不要、捨て漬け不要❗

洗って水けを拭いた材料を入れるだけというもの。

最初は塩が立ってかなり辛い。

ぬかを足す。

いりぬかとあるが、少し煎った方がよい。

子どもの頃、スイカよりスイカの皮の漬物が好きだという味覚の子どもだった。

父方の祖母が年に数か月、我が家に滞在すると、スイカを食べたあとの皮を丁寧にむき、軽く塩もみして漬物にしてくれたものだった。

食べる直前にすりごまをいっぱいふりかけて。

スイカを食べたあとの皮を片付けながら、ふとそんなことを思い出し、捨てるのを止めてぬか漬けにしてみようかと。

祖母は活字とラジオが大好きな、穏やかでもの静かな人だった。

我が家に来たとき、新聞や雑誌の類やチラシのようなものでも…活字をみると声を出して読む音読⁉

私はそんな祖母のそばで意味もわからないことでもじっと耳を傾けているのが好きだった。

晩年は目を悪くしてからは特にラジオは肌身離さず…⁉

手のひらサイズの小さな小さなラジオを買ってあげると喜んでくれた。

お盆が近づいてくると、普段は忘れているような逝ってしまった人たちをおもう。

8月9日、今日は長崎原爆忌。

母も被爆者のひとり。

若いころは病弱で、ぜんそくに苦しんで、よく臥せっていた母の記憶がある。

結婚したころ、夫が君のお母さんは病気の博物館みたいだな⁉

いくつかの持病を抱えていても、幾度かの入退院を繰り返しながらも91歳の今日までなんとか。

それにしても母の飲む薬の数々❗

すごい薬だね…そんなに飲まないといけないものなの⁉

そう言うと常々、私はこの薬のおかげで生かされていると思うとる…と言っていた母。

今年は母の代わりに初めて実家の盆迎えの支度をした。