アフタヌーンティー特集

アフタヌーンティーめぐり
#NCC‐トコサタ

地元長崎のNCC文化放送からアフタヌーンティーの取材のお電話をいただいた。
4月27日に収録が終わり、放映は5月6日(土曜日)の『トコサタ』という番組だった。

画面には出ないで声だけでということをご了承いただいて…それでもはらはらドキドキしてテレビ画面の前に座る。
相変わらずの、泣いた後のような覇気のないくぐもったような自分の声。
いつも思うのは、え❓ 
私ってこんな声しているの❓
慣れないことで、とても緊張したが、リポーターの上野氏のユーモアあふれる会話に助けられる。


放映された順番に…
★Café たからや(長崎市松山町)
長崎にムレスナティーのお店があるとは知らなかった❣
赤い紅茶缶がトレードマークのムレスナティーのお店。

神楽坂のムレスナティーのお店はコロナ禍にもかかわらず満席で行列。
紅茶だけ買ってすごすごと帰ってきた。

平和公園に近く、オープンして2年目だという。
こんど、うかがってみよう。

★Café Muransé(長崎市ダイヤランド)

収録日は開店時刻を少し遅らせて、午後1時半とした。
思いの外 収録時間が延びてお待たせしてしまい…ご来店いただいたお客様にはご迷惑をおかけしたが、気持ちよくご理解いただいてありがとうございました。

総勢5名の取材陣。
アフタヌーンティー・Bセットをご注文いただいて、ご用意する。
画像は当日のものとは若干異なり、あとで自家用に用意したものである。
実は、当日はナプキンを忘れてしまったのだが。
気をつけているつもりだが、時々こんなへまをやってしまう。


スコーンはプレーンとドライトマトを。
お茶はポットに茶葉を入れたままで、マヴィ・メランジュをお選びに。
山梨の紅茶専門店 マヴィのオリジナル、ダージリンとキームンのブレンドティーである。
ダージリン、キームン、ウヴァは世界三大銘茶と言われている。
当方で取り扱っている4種の紅茶の中では私自身いちばんの好み。
このマヴィ・メランジュが製造中止になり、今後は手に入らないことになった。
まことに残念である。

収録後、他のスタッフの方にはワンプレートでご用意したものを試食していただく。
同じものでもワンプレートとティースタンドでは見た目の違いが大きく…
サンドイッチ、スコーン、お菓子類…どうってことないメニューでもこのスタンドがいい働きをしてくれる。

当時の貴族社会では Dumb Waiter(ダムウェーター)という2段、3段になった造りのテーブルが使用されていたもよう。
お茶やお菓子類を置いて、使用人が何度も行ったり来たりする手間を省く意味と、客人との会話を使用人に聞かれることもなくゆっくりできる意味合いもあったのだとか。
それが、庶民に広がるにつれ、狭い部屋でもテーブルの上を広く使えるということで卓上に置けるティースタンドが普及していったという。

我々が目にする放映時間はものの数分、その数分のために膨大な時間と人が関わって番組が出来上がるのだと改めて思う。

★お茶処 しまだ(諫早市永昌東町)
日本茶インストラクターの店主の方が予約制でセミナーを行っているという。
和菓子と日本茶のアフタヌーンティー。
和菓子も日本茶も大好きな身としては興味深い。


★ホテルモントレ長崎(長崎市大浦町)
モントレのアフタヌーンティーは去年、KTN‐TVの『マルっと❣ Nagasaki 食べスタグラム』でご一緒に紹介された。

さすが、ホテルのアフタヌーンティー。
手の込んだお菓子類の数々。
いちど訪ねてみたいと思いながら1年近く…まだ実現に至らず。


★ブループリント(長崎市銅座町)
今年の2月にオープンしたばかりだという建設会社が手がけるパティスリー・ラウンジ。
数年前まで大波止地区にあった同名の店舗が移転して、形態を少し変えてニューオープンしたという。
夜6時からのオープンで、夜も楽しめるアフタヌーンティーだという。
パティシェの 特に自信作だというカヌレ。
いちど食してみたい。

長崎に戻って来て、6年半。
ホテルモントレの他は知らなかった…長崎にもアフタヌーンティーのブームが到来❓

いやはや、テレビの力は大きいですね。
おかげさまで、早速 インスタグラムをフォーローしてくださった方々や、ご予約やお問い合わせのお電話やメールをいただいたり。

滅多にないことだが…予約が多い日が続いたり、貸し切りの時は友人に手伝いをお願いしているが、普段はひとりでやっているので、アフタヌーンティーは1日に8名様限定としている。

尚、ティータイムセットはご予約不要で、おひとり様から承っている。
1日に3名様限定としていたが、ティースタンドを追加購入。
4名様まで可能になった。


イギリスが発祥のアフタヌーンティー。
第7代、ベッドフォード侯爵夫人、アンナ・マリアが始めたとされる。
収録の時、7代だったと思うけど、一瞬、頭が混乱…5代だったっけ?
自信がなくなって端折ってしまう。
侯爵夫人アンナ・マリアの名前もすらっとは出てこず。
悲しいかな…お客様にメニューの内容など説明する時も言葉につまることがたびたび。
オープンした当初はこんなことはなかったのになぁ…とよく思うこの頃。

当時の貴族社会は夜の8時頃が夕食の時間だったそう。
夕方、お腹がすくので小菓子とお茶をいただく習慣をアンナ・マリアが始めると、たちまち他の貴婦人の間にも広まり、やがてはそれが庶民の間にも広まって…
現在のようなアフタヌーンティーに。
近年特に、日本のホテルのアフタヌーンティーはより華やかなものに。

私の初めてのアフタヌーンティーは17年ほど前、オープンして間もない日本橋のマンダリン・オリエンタルで。
当初は3段のティースタンドではなく、コース料理のように一品ずつサービスされていた。
お茶もメニューの中から何でも何杯でも、ポットではなく、オーダーするたびに、熱いお茶がカップに注がれる。
コーヒーも実においしかった。

他県から訪れた友人をたびたび案内して、眼下に日本橋の街並みを眺めながら、楽しいひとときを過ごした思い出がある。

自宅の一角で、英国アフタヌーンティーのまねごと。
ホテルのような洗練されたものはできないが、こころをこめてご用意いたします。
ご友人と、ご家族と、ティータイムのひとときをどうぞ。

追記:2024/1/2
私の初めてのアフタヌーンティーは17年ほど前、日本橋のマンダリンオリエンタルで…と書いたが、すっかり忘れていた。
20年ほど前、コッツウォルズを旅した時、ツァーで組まれていたカントリーサイドのティールームで。
3段のフルアフタヌーンティー・セットではなく、簡素なサンドイッチとスコーンとお茶。
ロンドンに戻って、フォートナム&メイスンにアフタヌーンティーの予約の電話を入れたが、残念ながら予約が取れず。
ロンドンの有名ホテルなどのアフタヌーンティーは日本にいる時から事前予約しておいた方がよさそうです。