コーヒーいろいろ -Ⅳ
★珈琲人町・長崎(ブラジル・シャロン/ナチュラル)
店主おすすめのコーヒー。
シャロンは農園の名前。
ナチュラルとは収穫したコーヒーチェリーをそのまま乾燥させて、その後、脱穀して生豆を取り出す精製法。
コーヒーの精製法には大きく分けて、ウォッシュド(水洗式)とナチュラル(非水洗式)があるが、ブラジルのほぼ8割方はこのナチュラル製法(非水洗式)だという。
えっ、これがブラジル?
今まで知らなかったブラジルの味わい。
エチオピアにも似たフルーティーなコーヒーである。
★珈琲人町・長崎(人町ブレンド/浅煎り)
軽い口当たりである。
★珈琲人町・長崎(コスタリカ・クリスティーナ ハニー/中煎り)
クリスティーナは農園の名前。
ハニーとは言葉通り甘い?
コスタリカのハニー製法とはなんだろうと思っていたら、ブラジルのパルプドナチュラル(水洗方式と非水洗方式の中間)とほぼ同じ意味らしい。
赤いコーヒーチェリーの殻をむくとミューシレージというねばねばした粘り気のある物質に包まれている。
パルプドナチュラルは機械で外皮だけ取り去り、このミューシレージを残したまま乾燥させた後に脱穀して生豆を取り出す精製法。
コスタリカのハニー製法もこのミューシレージを残したまま乾燥させるやり方だという。
単に呼び名が違うだけなのか…とも思えるが、少し複雑らしい。
ミューシレージを残す割合と乾燥日数によって、イエローハニー、レッドハニー、ブラックハニーなどと分かれているとか。
コスタリカは今、国を挙げて高品質のコーヒー栽培に取り組んでいるのだという。
そのためスペシャルティー・コーヒーの割合が高いのだそうだ。
★サザコーヒー・茨城(ゲイシャ・ブレンド)
『ガイアの夜明け』で放映されたサザコーヒー。
地元では大変な人気店だそう。
2005年には東京にも進出。
行ったことはないが、エキュート品川に。
去年の夏、KITTE 丸の内にも出店したという。
ガイアの夜明けを観た方はご存じだろうが、サザはコロンビアに農園を持ち、ゲイシャをも育てているという。
★豆香洞・福岡(マイルドブレンド/浅煎り、エチオピア・イルガチェフェ/深煎り)
豆香洞も製造日としての明記をしている数少ない店のひとつ。
マイルドブレンドは浅煎りながら酸味もなく、軽い口当たりで飲みやすい。
★蘭館・大宰府(道真ブレンド、梅大路ブレンド、ヤンニ・ハラールモカ)
菅原道真の名前にちなんだ、好評だった道真ブレンド。
ヤンニ・ハラールモカは深煎り。
ヤンニとはエチオピアのコーヒー商社の創業者の名前からつけられたものらしい。
ハラールモカ、モカハラール…呼び名はそれぞれだが、エチオピアの標高1800~2000m級というハラール地方のコーヒー豆。
かっていただいたことのある 福岡・珈琲美美のゴールデン・ハラールモカは格別の味わい。
なんでも更に奥地で採れるゴールデン・ビーンズと呼ばれる豆が含まれているのだという。
★ROBIN ・名古屋(グァテマラ・エクセルマウンテン/中煎り)
グァテマラの最高級グレード豆だという。
★矢上珈琲の杜・長崎(ブレンド・クリアブルー/中煎り)
スペシャルティーコーヒー豆だけをブレンドしたものだという。
名前のごとく、すっきりしたあと口のよさ。
★矢上珈琲の杜・長崎(ブレンド・矢上農園/中煎り)
店主いちおしのブレンド。
こちらもスペシャルティーコーヒー豆だけのブレンド。
★矢上珈琲の杜・(デカフェ・コロンビア/深煎り)
特殊な製法でカフェインを除去したという カフェインレスのコーヒー。
夜 眠れなくなるから3時過ぎたらコーヒーが飲めないという友人がいるが、これなら大丈夫❣
★R and R coffee labo・長崎多良見(マンデリン/インドネシア・アチェゲガラン)中煎り
こちらのお店はすべてスペシャルティー・コーヒーのみの取り扱い。
深みのあるコクと苦味、そしてほのかな酸味のある複雑な味わいのマンデリンは個性的なコーヒー。
★きまま焙煎所・長崎野母崎(きままブレンド#2)
先月オープンしたばかりだという。
昔は納屋だったという民家の一部を建築士のアドバイスを受けながらご夫妻でリフォームしたというカフェ。
ブラジル、コロンビア、グァテマラなどのブレンド。
無農薬、有機栽培のコーヒー豆だという。
袋の裏に焙煎日とジャーマンローストの記載。
コーヒー教室でも聞いたことがなかったような…ジャーマンローストという言葉を初めて知る。
ドイツ人好みの…フレンチローストやイタリアンローストがあるのだもの、ジャーマンローストもあるわけか。
フレンチローストよりも少し浅め。
一杯のコーヒーができあがるまで、多くの工程と多くの人の手を経ていることを改めて思うこのごろ。