休業中のあれこれ⑤

東京散策 ➁

赤坂見附界隈
赤坂の《 しろたえ 》という老舗の洋菓子店はチーズケーキが有名だという。
赤坂見附の駅から近いはずだったが…迷いながらやっとたどり着いたら長蛇の列。
行列に並ぶのは苦手。
《 しろたえ 》のすぐ近くの赤坂不動尊へ。
のうまくさんまんだばざらだんせんだまかろしゃぁだそわたやうんたらたかんまん…
不動明王の真言が記されている。
少し足を延ばして日枝神社へ。
手を合わせて日々の感謝と願い事…願い事の方がはるかに多いけど。


Tiny Toria Tearoom 《 人形町 》
メトロ日比谷線、人形町で下車。
下町の商店街、甘酒横丁を歩いていくと、突如と現れる英国国旗。
オープンは11時。
お店に着いたのは11時ちょっと過ぎ。
早くも満席。
クリスマスバージョンのアフタヌーンティーを楽しむ予約の人たちでいっぱい。

お天気もよく暖かだったので、外でクリームティーをいただく。
ティーバッグだけど、お茶はヨークシャーティーだという。

東京の評判のお店は密をものともせず、どこも満席で行列 ❣
牛込神楽坂にオープンしたムレスナティーのお店にも行ってみたが、開店して5分後だったのに満席 ❣
自由が丘の TWG しかり。
きっと、オープン前から行列だったのだろう。
紅茶を買って、すごすごと駅へ。


イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ《 代官山フォーラム2F 》
旧山手通り、蔦屋書店の先の代官山フォーラムの中にある。

旧山手通りは晩秋から初冬にかけての街路樹が美しい街並み。
コロナの影響で残念ながらイート・イン・スペースは閉店。
ケーキ類は予約販売のみだという。
売り場横のお菓子教室は盛況だ。
焼き菓子を買って帰り、ホテルでパクパク。

今回のホテルはかって暮らしたことのある巣鴨のアパホテル。
アパホテルはリーズナブルで、ベッドと枕が気に入っている。

がぴぃ〜ん ❣
ウォシュレットはついているのに…この寒い時期に暖房便座ではない。
部屋を変わりたいと思ったが、全室、全アパホテルで暖房便座はナシとのこと。
今時の日本で…そんなのあり❓
前回はオープンしたばかりの駒込だったけど、夏だから気がつかなかった。
まことに残念至極。


カフェ・ミケランジェロ《 代官山 》
友人と何度か訪れたミケランジェロ。
初めて来た時、まるでパリのカフェのよう と思ったものだ。
いやいや、ミケランジェロだからイタリア❓
イタリアは行ったことないなぁ。

記憶に自信はないが、昔はミケランジェロの看板だったような気がするが…
屋根には《 ASO 》の看板。
奥には中庭があって、ひらまつグループの結婚式もできるレストラン《 ASO 》
ひらまつグループになったから❓
元から❓
こんなことが気になってしょうがない。
幸い、並ぶことなく…遅いランチを兼ねた夕食を摂る。
スープもパスタも満足の味。
代官山の一等地にあってリーズナブル。
不動の人気❓



東京駅周辺
東京駅界隈、丸の内ブリックスクエアの中庭は都会のオアシス。
春から初夏にかけては色とりどりの草花が咲き乱れ、なんだか外国にいるような気分になる。
帰る前に丸ビルで息子たちとランチをして、新丸ビルへ移動。
新丸ビルは各フロアにゆったりできるソファーが置かれ…ホッとひと息つけるエリア。

5年前はまだ工事中だった東京駅前の広場はきれい整備されて、新丸ビルの屋上ガーデンから一望の元。


蕪木《 台東区三筋 》
コーヒーに関する雑誌で《 蕪木 》のことを知った。

コーヒーとチョコレートの店。
ぜひ訪ねてみたいと思っていた。
JR 御徒町駅から歩くこと15分くらいだろうか。
地図では蔵前小学校の近く。
東京にいるとよく歩く。
毎日、1万歩以上よく歩いた。

店主はコーヒー焙煎士。
チョコレートも店主による手作り。
焙煎士&ショコラティエ❓
古い家屋に手を入れたものだろうか。
外壁にはステンレスの大きなダクトが光ってる。
1階の奥にロースター、レジと商品棚。
2階が喫茶スペース。
店主もその他のスタッフも実に物静か。
大きな声でいらっしゃいませ ❣ 
なんて、言わない。
醸し出す独特の雰囲気。
無愛想なわけではない。
ていねいな物腰と対応。
ネルでていねいにドリップ。
店主の動きのひとつひとつがまるで茶道のお点前のようだと思った。
チョコレートにも心惹かれたが、ピークラウンジで散々甘いものを食べてきただけにコーヒーだけ。
初めにイルガチェフェ・浅煎り。
2杯目はヤンニ・ハラール・深煎りを。
大坊さんの珈琲のような味わい。
カップも同じく大倉陶苑。
もしかしたら、大坊珈琲店で修業したのだろうか…と 想像をめぐらす。
小さなグラスに注がれていたのは水ではなく白湯。
ちょっとびっくりしたが、氷がごろごろ入っている冷たい水は好みではないのでうれしい。
普段から白湯も飲むが、これが不思議なおいしさだった。
50度くらいだろうか。

明かりを落とした照明。
無駄なものがないインテリア。
メニューにはお酒も少しあり。
紳士がひとり静かにお酒を嗜む…まるでバーのような雰囲気。
引き算の美学。
店主の美学、美意識の塊のような店だと思った。
写真撮影NG。
それも言葉でなんか書いていない。
2階入口のドアにカメラマークに斜線を引いた小さな紙を貼っているだけ。
ここにも引き算。

いやはや、恐れ入りました。

余談だが、買って帰ったブレンド・オリザ…
平田オリザしか思い浮かばないが…オリザとはどんな意味があるのだろうか。
気になって検索してみたら、宮沢賢治の童話「グスコーブドリの伝記」に出てくる「稲」の名前だそう。
へぇ…知らなかった。
盛岡で学生時代を過ごしたという店主の思いが込められているのですね。