休業中のあれこれ⑦

2月9日

早くも3月。
大変な時代になったものだと思う。

2016年2月9日に『ただいま修業中』のタイトルで始めたこのブログ。
その年の秋に予定していたカフェのオープンまでの道のりを綴ってみようと始めたものだった。

一寸先は闇❓
人生にハプニングはつきもの❓
肩のけがとその手術によって約1年後にずれ込んだわけであるが…
営業日より定休日の方が多く、特にこのコロナ禍の中、臨時休業もたびたびではあるが…
おかげさまで、なんとか続けることができている。

2月9日は母が亡くなった日でもある。
4年も経ったなんて…命日が近づくと、亡くなる数日前のことを反芻しながら母を思う。
子どもには 、とりわけ 娘の私には、厳しくこわい母だった。
老いた母のことを お母さんってかわいいねぇ〜 ❣
と、事あるごとにそう言ってくれる友人がいた。
どこが ⁈
と、いつも反論していた私だったが…

スコーンが好きだった。
試作したスコーンを持っていくと、これ、おいしかね…と喜んでくれた。
この日も朝からスコーンを焼く。
プレーンとくるみ入り。
くるみパンも好きだったなぁ…
いつも同じことを言っているが…この席で焼きたての熱々を食べさせたかったなぁ…

パウンドケーキも焼きあがり、お寺と実家へ。

よく食べる人だった…父よりも。
当然のごとく、体重も。

お菓子作り

★紅玉りんごのパウンドケーキ

紅玉はもう終わりかと思っていたら、再び、駅ビルの西友で手に入れることができた。
りんごを買い込んで、冷蔵庫に入れているが、なかなかエンジンがかからず…
臨時休業が長引き…自分を甘やかして、怠惰な生活。
早く焼かなくちゃなぁ…と思っていたら、りんごは冷蔵庫に入れちゃいけないという記事に目が留まる。
え❓
そうなの❓
すぐに使わなければ、野菜室でいいのかとばかり…
早く焼かなくちゃ ❣

東京の『お菓子教室みーま』で教わった紅玉りんごのパウンドケーキ。
1台につきりんごが2個。
ブランデーがけっこう入るが、高温で焼いているのでアルコール分はもう飛んでしまっている。
ほのかなブランデーの風味と甘酸っぱいりんごのハーモニー。
本来はびんの中にりんごが丸ごと入ったカルバドスというブランデーを使うというが、とても高価で手が出ない。
びんの中に膨張した大きなりんご…どうやって作るんだろう。
目下のところ、サントリーのブランデーを使っている。
りんごの実入りでなければそこまで高くはないので、使い終わったら 今度買ってみよう。

★チェダーチーズと黒こしょうのパウンドケーキ

これも友人に教わったレシピ。
今年に入って、何度もよく焼いた。
私たちの一致した意見…これ、ワインに合うよね。
そうなんです ❣
紅茶やコーヒーよりどちらかというと赤ワインに。

夕飯の時に、パンの代わりに少々…と思いながらついつい手が伸びてしまう。
焼きたてもいいが、オーブントースターで少し焼いて、外側がカリッとしたものが私の好み。
おそろしいことに 朝な夕な、お菓子漬けの日々。

★ヴィクトリア・スポンジケーキ


ずいぶん前にご注文いただいていたヴィクトリア・スポンジケーキ。
伝統的なアフタヌーンティーには欠かせないという、ヴィクトリア女王の名に因んだケーキ。
長いことお待たせしてしまったが、この休業中にやっとお渡しすることができた。
ホールケーキの見た目は地味なので、箱だけでもかわいく。

同じものを2台焼いてジャムを挟んだり、1台を半分にスライスしてジャムを挟んだり…いろいろ。
半分にきれいにスライスするのはけっこう難しく、1台にするか2台焼くか…いつも迷う。
こんもり山型のまま仕上げるか、冷ます時にひっくり返して平らにするか…これもいつも迷う。

ラズベリージャムを挟むことが多いが、珍しいリンゴンベリージャムが手に入ったので、リンゴンベリージャムで仕上げてみる。

スェーデンの代表的な家庭料理だというミートボールに添えられたリンゴンベリー・ソース。
ポピュラーな食べ方だという。
肉料理に甘いソース❓

けげんに思ったものだが、ミートボールはかなりしょっぱい味つけだったが、リンゴンベリー・ソースはいい味だった。
たしかに肉料理に合うような。

ラズベリージャム、いちごジャム、すももジャム、アプリコットジャム、リンゴンベリージャム…いろいろなジャムで作ってみた。
今度、梅ジャムでも試してみようと思っている。
手前味噌になるが、 甘味と酸味と苦味のバランスの自家製すももジャムを挟んだものがマイ・ベスト ❣


★金柑の甘露煮でスコーン

以前、お客様にいただいた金柑の甘露煮がおいしかったので、自分でも作ってみようと…
宮崎産のブランド品には及ばない B 級品だが、なんとこれだけで驚きの280円 ❣
野菜も果物も安いのはうれしいが、あまりに安いと生産者の儲けはいったいどこへ❓
と、思ってしまう。

きれいに洗って、少し手間だが 竹串でへたを取っていく。
レシピを検索してみると、苦みを取るために下茹でを数分するとある。
砂糖はグラニュー糖で金柑の重量の半分とあるが、奄美大島産の素焚糖を使い4割程度で。
1時間以上煮てもしゃぶしゃぶのまま…焦って、強火でぐつぐつ煮たせいだろうか…
蜜は残したままで、煮詰めない方がいいのだろうか。
見た目がまるで梅干しのような仕上がり…味はいいのだが。

そこで、刻んでスコーンを作ることに。
四角のオリーブオイルの方には少しだけ甘露煮の蜜も入れてみる。
母は金柑も好物だったなぁ…と思いながら、オリーブオイルとバターで味比べ。

試食してもらうと…
金柑の風味がより感じられるオリーブオイルの方が好きな人、バターの方が好きな人、いや、金柑は入れない方がいいんじゃ❓
好みは人それぞれ。

新メニューの考察中

★ティータイム・セット

新メニューと言えるほど『新』ではないが…
スコーンと焼き菓子などのセットメニューを考えている。

ティータイムにいかがでしょうか。
地味なスコーンと焼き菓子だけど、ケーキスタンドに盛りつけると魔法をかけられたかのよう…❓


ご予約不要で、1日に2〜3名様限定でのご提供を予定している。
おひとりでも、ティータイムをお楽しみいただければと思う。